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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第12章 少女も歩けば事件に当たる
 それがどういうわけか、昨夜に限って娘は自分から酒を出してきた。小卓の上には蒸し鶏やつまみが並び、二人は父娘差し向かいで夜遅くまで酒を酌み交わしては積もる昔話に耽ったのだ。




 そのせいか、彼はいつになく快適に熟睡し、朝まで一度も目覚めることなかった。こんなに快適に眠れたのはソノクが亡くなって以来のような気がする。
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