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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第12章 少女も歩けば事件に当たる
「それじゃ、また」



 セリョンが軽く会釈してゆき過ぎようとして、また男の声が追いかけてきた。



「ああ、お嬢さん(アガツシ)の名前は?」


 セリョンは立ち止まり、振り向く。


「チョン・セリョンよ」



「俺は光王(カンワン)。また気が向いたら、寄ってくれよ。何も買わなくても良いから」
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