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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第12章 少女も歩けば事件に当たる
橋のたもとに人だかりができている。どうやら、捕盗庁(ポドチヨン)の役人まで出張ってきているようだ。一体、何事かとセリョンは自ずと小走りになった。何列にも人垣ができている背後から背伸びしてみても、小柄なセリョンでは何が起きているのか判らない。
「済みません、ちょっと通して下さいね」
声をかけつつ、小柄なのを良いことに人垣を縫いながら前にそろそろと進み出る。運よく最前列まで出ることができ、彼女は息を呑んだ。
「済みません、ちょっと通して下さいね」
声をかけつつ、小柄なのを良いことに人垣を縫いながら前にそろそろと進み出る。運よく最前列まで出ることができ、彼女は息を呑んだ。