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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第12章 少女も歩けば事件に当たる
「か弱い民を労ろうとするその慈悲の心、優しさは王の将来の伴侶としては必要なものだ。けれど、俺はそなたが進んで炎に飛び込んでゆこうとする度に、肝が冷える。今回の事件について、俺はこれから宮殿に帰って詳しく調べてみる。もしかしたら、事件は単なる溺死ではなく、他殺で調査が始まっているかもしれない。だから、俺から連絡があるまでは、大人しくしていてくれ。約束してくれるなら、俺もそなたに協力して事件を探ろう」