この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第12章 少女も歩けば事件に当たる
「何で私が? 今夜のお座敷にはファオル姐さんが出るはずで、その役目もファオル姐さんやウォルメ姐さんたちがするはずではなかったの?」
「ですが、今夜は大行首さまだけじゃなく、ご長男の行首さま―若さまもお父上とお見えになるそうなんですよ。あちらの若さまはかねてから、お嬢さまにご執心でしたし、正式なご縁談も来ているくらいですから、女将さんもそこはお嬢さまが顔くらいお見せになるべきだとご判断なさったみたいです」
「ですが、今夜は大行首さまだけじゃなく、ご長男の行首さま―若さまもお父上とお見えになるそうなんですよ。あちらの若さまはかねてから、お嬢さまにご執心でしたし、正式なご縁談も来ているくらいですから、女将さんもそこはお嬢さまが顔くらいお見せになるべきだとご判断なさったみたいです」