パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第12章 少女も歩けば事件に当たる

「他の妓生たちの前では言えないが、そなたは翠翠楼の妓生たちよりよほど綺麗だし色香もある。俺は、その、何だ、そなたの隣で他の男が鼻の下を伸ばしているのを想像しただけで、嫉妬に悶え死にそうなんだ」





　相変わらず大仰な王さまの物言いではあったが―、好きな男にそこまで想われていると知って、セリョンも女として嬉しくないはずはない。