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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第13章 秘密の情人
「あの一番上の箱を取って貰えませんか」




 ムミョンが立ち上がり、棚の上に載った平たい箱を取ってくる。手のひらに載るほどの小さな箱は、元は螺鈿細工が施された逸品であったろうが、今は蓋も壊れかけ、蓋に象嵌された細工の花も所々剝がれかけている。差し出すと、布団の上に座ったスンチョンは震える手で開けた。
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