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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第13章 秘密の情人
「ああ、今日は何だか暑いわね」
などと、片手でパタパタと顔を仰いでいる仕草が可愛らしい。ムミョンが抱きしめたり、キスしたりする度に、セリョンは予想外の反応を示す。
普通、遊廓で育った娘とくれば、もっと男女の色事には通じているものだし、世慣れていると思えるのに、彼の愛して止まない想い人は彼が触れただけですぐ紅くなり、戸惑いの表情を見せる。そんな初心なセリョンが愛しくてならない反面、彼女のやわからな身体を抱きしめていると、やはり男としてはもっと先の行為に―口づけだけではなく、男女の情を交わしたい、身体を重ねたいと思ってしまうのは事実だ。
などと、片手でパタパタと顔を仰いでいる仕草が可愛らしい。ムミョンが抱きしめたり、キスしたりする度に、セリョンは予想外の反応を示す。
普通、遊廓で育った娘とくれば、もっと男女の色事には通じているものだし、世慣れていると思えるのに、彼の愛して止まない想い人は彼が触れただけですぐ紅くなり、戸惑いの表情を見せる。そんな初心なセリョンが愛しくてならない反面、彼女のやわからな身体を抱きしめていると、やはり男としてはもっと先の行為に―口づけだけではなく、男女の情を交わしたい、身体を重ねたいと思ってしまうのは事実だ。