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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第13章 秘密の情人
 この時間、色町の往来は殆どが男性ばかりである。たまに女と二人連れなのは、馴染みの妓生と歩いている客だ。ムミョンは鐔広の帽子を深く被り直し、そんな酔客たちが行き交う人波へと消えた。





 翠翠楼の前に佇み、セリョンは、ひっそりと涙を流した。右手は知らず左手の月長石の指輪を撫でている。
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