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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第13章 秘密の情人
 それはともかく。ムミョンの歓びようが半端ではなかったので、セリョンは女将が付け足した皮肉なひと言―国王殿下のお目汚し云々というのは伝えるのは止めた。



「書き具合の良さそうな筆だな」




 ムミョンは女将が寺の住職から買ったという筆を嬉しげに試す眇めつ見ている。
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