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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第3章 過去
「悪いことは言わないから、俺の女になれ。俺の父は色町の妓房の一つや二つくらい潰すことはできる立場にあるんだぞ」






 幾ら戸曹判書が息子を溺愛しているからといって、何の理由もなしに翠翠楼を潰すとは思えなかったが―、それでも、テスの脅しはセリョンを追い詰めるには十分だった。
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