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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第14章 恋の代償
「それで真っ先にここに来たのね」



 セリョンも同じように声を低めて応じる。


 そこに見世の女給が注文を取りにきた。忘れな草を彷彿とさせる薄蒼の上衣に群青のチマはお仕着せで、白い肩掛けエプロンをかけている。
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