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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第3章 過去
「若さまにはファオル姐さんがいるじゃありませんか。廓ではたとえ妓生と客といえども、一人の男と女として互いに誠を尽くすというのが暗黙の掟です」






「フン、ファオルか、確かに美しい女だが、所詮、そなたには及ばん。ファオルが野の花なら、そなたは後宮―王の花園で咲き誇っても遜色がない大輪の花よ」
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