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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第14章 恋の代償
 クスクスという女の忍び笑いが洩れ聞こえ、次いで男のそれよりは低い声が覆い被さった。



「いやだ、若さまったら」




 まだ若い女の声である。対する男の声は、どこか聞き憶えのある声だ。
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