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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第14章 恋の代償
 その時、店の入り口に別の客が現れた。


「親父さん、いつものあの薬、あるかい?」


 セリョンは背後を振り返って、内禁衛将に眼で合図した。と、彼は素早く動き、入り口を塞ぐように立ちはだかる。


「生憎と今日はもう店じまいだ」




 いかにも強面の内禁衛将に強く言われ、気の弱そうな客は逃げるように走り去った。
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