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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第14章 恋の代償
 もしかしたら、二人はあの桜の樹の下、セリョンとムミョンが愉しいひとときを過ごした同じあの場所でしばらく並んで座っていたかもしれない。



―これは我らの門出をことほぐ祝いの酒だ。




 用意周到な男のことゆえ、重箱に詰めた酒肴まで携えていたかもしれない。
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