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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第14章 恋の代償
「それは楽しみだな」



 ギジュンが取って付けたように言う。


「ならば、なおのこと、今宵はめでたい。そなたのためにこれを用意した」


「これは何ですか、若さま」



「そなたのために特に取り寄せた極上の酒だ。今夜は私たちの子が生まれる前祝いとゆこう」
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