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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第14章 恋の代償

手許に置いておいた方が良いのではと勧めたのだが、スンチョンは真顔で首を振った。
―ソンジョンの仕立てた物なら、この家にはまだたくさんある。ポジャギだって何枚も残っているよ。セリョン、私はこのポジャギには娘の特別な想いが込められていると思っている。私はどうせ独り身だ。いずれ跡継ぎもいないまま、ミン氏は絶えるだろう。そうなった時、ソンジョンの菩提を弔ってくれる者もいなくなる。ゆえに、ソンジョンの想いのこもった―あの娘そのものともいえる、このポジャギをお寺に寄進したいんだよ。
―ソンジョンの仕立てた物なら、この家にはまだたくさんある。ポジャギだって何枚も残っているよ。セリョン、私はこのポジャギには娘の特別な想いが込められていると思っている。私はどうせ独り身だ。いずれ跡継ぎもいないまま、ミン氏は絶えるだろう。そうなった時、ソンジョンの菩提を弔ってくれる者もいなくなる。ゆえに、ソンジョンの想いのこもった―あの娘そのものともいえる、このポジャギをお寺に寄進したいんだよ。

