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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第16章 絆
 そんなファオルを見て、ジェヒは低い声で笑っていた。



「外見は俺好みだが、あのように気の強い女は辟易する」




 セリョンは眼前の男を冷めた眼で観察していた。先刻から、柔和な笑顔は変わらない。けれど、ファオルを追い払うときに発した、一瞬の凄みのある声は忘れようとしても忘れられるものではない。
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