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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第16章 絆
「さりながら、都ではもう、ちょっとした噂にはなっているらしいぞ? それでも、他愛ない戯れ言というのか」




「ソ・ジェヒさまほどのお方が町のつまらない噂を容易くお信じになるとは笑止ではありませんか」



「ホウ、そなたはこれを根も葉もない噂だと?」


「ええ」



 セリョンの強い光を宿した眼には、負けん気が見え隠れしている。そんな彼女を面白そうに見つめ、ジェヒは豪快に笑った。
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