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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第16章 絆
 騙されたと知り、女将が倒れてまだ五日だ。誰かが故意に広めでもしない限り、こんな数日で噂が都中に広がるとは考えられない。それとも、この男が出任せ、つまりハッタリを口にしているにすぎないのか? 何のために、セリョンを動揺させるために?





 いずれにせよ、ここで泣いたり狼狽えたりするのは、余計に向こうの術中に填り、この男の嗜虐心を満たしてやるだけにすぎない。
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