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第19章 永遠の約束

　最終選考試験から数えてふた月後の吉日、その日は朝から朝鮮の未来をことほぐかのような秋晴れが都にひろがった。その日、宮殿では、国王英宗の嘉礼(カレ)が荘厳な中にも華やかに執り行われた。




　冕冠(べんかん)を被り、国王の盛装に威儀を正した英宗は二十一歳、傍らに並ぶ可憐な王妃もまたお揃いの王妃の正装を纏っている。十七歳の王妃の周囲を圧倒するばかりの美しさは後々まで語りぐさになった。