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第19章 永遠の約束

　突如として、いずこからか蝶が飛んできた。ひらひらと薄い羽根を宵闇に閃かせ、蝶はピンクの蓮に止まる。




　月光に照らされた蝶の羽根は発光している。銀色に輝く薄い羽根には緻密な模様が刻まれ、淡い蒼に染まっていた。大輪の紅蓮と青い蝶、真上でひそやかに輝く眉月。まさに、図画署の一流絵師が丹精込めて描いた名画の中の風景のようである。