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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第25章 波乱の予感
 その夜、中宮殿に灯りは煌々と点り続け、明け方、医官から英宗は残念なことに王妃の腹の子が流れたことを告げられた。胎児はそろそろ七月に入ろうという頃で、医官によれば女児であったという。セリョンのお腹も既にひとめで妊婦と判るくらい、大きく膨らんでいた。殊に、流産する半月ほど前からは王妃の腹部が目立ってくるようになり、腹の子の順調な発育ぶりに医官も太鼓判を押していた。
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