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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第25章 波乱の予感

愛する妻に見つめられ、英宗の精悍な面がわずかに染まった。隻眼の王として知られる彼は普段は眼帯をかけている。左眼を覆う皮の眼帯は王の美しい容貌を損なうどころか、かえって神秘性を増し、若い女官たちは雄々しくも優美な国王を憧れのまなざしで見つめている。
後宮の女官たちは皆、この男前の国王のお手つきになりたいとひそかに願っている。が、国王は妻ひと筋で、国王夫妻の間にはどんな女も立ち入る余地はなく、王が他の女人に眼を向けることなど思いも寄らなかった。
後宮の女官たちは皆、この男前の国王のお手つきになりたいとひそかに願っている。が、国王は妻ひと筋で、国王夫妻の間にはどんな女も立ち入る余地はなく、王が他の女人に眼を向けることなど思いも寄らなかった。

