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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第25章 波乱の予感
 刹那、英宗の切れ長の眼(まなこ)が大きく見開かれた。



「何と言われたか、陳大使」



 再度問い返せば、大使は小さな鼻を得意げにうごめかし、薄い頭髪と同様わずかに蓄えた髭を指先で撫でつけた。




「ですから、我が国の皇帝陛下は掌中の玉と愛でられるお孫さまを殿下の後宮に贈りたいと」
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