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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第26章 愛と煩悶の狭間で
 先頭を歩く小柄な女主人には二人の女官がかりで緋色の天蓋が掲げられている。通常、この天蓋を宮殿内で使用するのは国王及び正妃たる王妃と限られている。





 こんな常識知らずのふるまいをするのは、言われずとも誰かは判った。セリョン当人より、付き従う尚宮やホンファの方が顔色を変えている。
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