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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第26章 愛と煩悶の狭間で

色白の皇女にはとてもよく似合い、若い男なら眼を吸い寄せられるに違いない可憐さなのもよく憶えている。
対するセリョンは宴のときも今日も、朝鮮の王妃の正装である。丈長めのチョゴリの裾下で両手をゆったりと組み、萌葱色の上衣と鮮やかな紅色のチマの色彩の対比が見事だ。チマには金糸銀糸で細かな柄が入っている。若妻らしく後頭部でまとめた髪には英宗から結婚前に贈られた月長石(ムーンストーン)の簪と鳳凰の簪が煌めいている。
対するセリョンは宴のときも今日も、朝鮮の王妃の正装である。丈長めのチョゴリの裾下で両手をゆったりと組み、萌葱色の上衣と鮮やかな紅色のチマの色彩の対比が見事だ。チマには金糸銀糸で細かな柄が入っている。若妻らしく後頭部でまとめた髪には英宗から結婚前に贈られた月長石(ムーンストーン)の簪と鳳凰の簪が煌めいている。

