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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第26章 愛と煩悶の狭間で

元々、平民出身であり色町で気儘に育ったせいか、セリョンは王妃という至高の地位にあっても、自分の身の回りのことは自分でしたし、今もってあまたのお付きを引き連れて歩くのに慣れない。
必然的に息抜きの散歩には腹心のホンファだけを連れてゆくことになった。蓮池のほとりには極彩色の四阿が建っている。屋根の反りが優雅で、やや中華風の趣もある。王や王妃、後宮の女たちがここで蓮や鯉を愛でたり、散策に疲れた際に休憩する場所である。
必然的に息抜きの散歩には腹心のホンファだけを連れてゆくことになった。蓮池のほとりには極彩色の四阿が建っている。屋根の反りが優雅で、やや中華風の趣もある。王や王妃、後宮の女たちがここで蓮や鯉を愛でたり、散策に疲れた際に休憩する場所である。

