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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第2章 謀~はかりごと~
 肩を竦め、倒れている男の側にしゃがみ込む。 




「済みませんけど、こんなところで夜明かししたら、間違いなく死んでしまいますよ」





 肩に手をかけて揺さぶってみる。先刻、セリョンが悲鳴を上げたのは、実のところ、この男が血まみれで倒れているように見えたからだ。その原因はすぐに判った。
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