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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第26章 愛と煩悶の狭間で
 王は呟き、つと立ち上がる。そのまま窓際の丸卓に近づいた。卓の上の壺もまた名品と呼ぶにふさわしい芸術品だ。表には船に乗った仙人が大河を渡ってゆく図が藍色一色で描かれている。恐らくは唐の頃の故事にちなんだ図柄だろう。




 そう、確かに清は綿々と歴史を紡いできた大国だ。
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