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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第27章 心に走る漣(さざなみ)
 わあわあと泣いて手も付けられない興奮状態となり、シム尚宮は




―ですが、姫さまも既に殿下と夜をお過ごしになっているではありませんか?



 初夜は済ませているのだからと慰めたところ、


―見せかけだけじゃ。あの夜、殿下はわらわに指一本も触れられなんだ。




 と、爆弾発言をしたものだから、シム尚宮は大いに愕き狼狽えた。
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