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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第3章 過去
 若い露天商の威勢の良い声に混じり、ニィーとか細い啼き声が聞こえた。




 セリョンは二十歳そこそこの若者に訊ねる。




「猫がいるの?」






「ああ、俺が今朝、ここに来たときからずっといるよ」
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