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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第27章 心に走る漣(さざなみ)

華嬪と顔を合わせるのは、一ヶ月前、蓮池のほとりの四阿で頬を打たれて以来だ。もちろん同じ後宮内で生活しているから、遠目に見かけることは多々ある。しかし、お互いに距離を置いた方が賢明だと暗黙の中に避けているのは事実だ。
前回の騒動を考えれば、ここはまず華嬪がセリョンに謝罪を示すべきである。残念なことに、異国の我が儘なお姫さまは基本的な礼儀すら身につけておらず、そもそも騒動の非は自分にあるとさえ考えていないのだろう。
前回の騒動を考えれば、ここはまず華嬪がセリョンに謝罪を示すべきである。残念なことに、異国の我が儘なお姫さまは基本的な礼儀すら身につけておらず、そもそも騒動の非は自分にあるとさえ考えていないのだろう。

