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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第30章 哀しみの迷宮
 ムミョンが自らの龍袍を脱いで、小柄な華嬪の頭越しに王衣をかざしてやっている。彼女を雨に濡れさせまいとする配慮だろう。




 対する華嬪はキラキラと輝く瞳で王を見上げていた。その大きな瞳には誰が見ても判るほど確かな信頼と恋情が溢れている。
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