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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第31章 切なくて
 紅い龍袍を着た王は美丈夫で、傍らを歩く華嬪は名前のごとく薄紅を基調としたチマチョゴリが白く透き通るような肌に映えている。華嬪はいつも結い上げた漆黒の髪にこれもピンクの珊瑚の簪を挿していた。これは朝鮮王が彼女が側室になった際、贈った蓮を象ったものである。
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