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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第31章 切なくて
 華嬪は満面の笑みで手を振って、自ら住まう殿舎の方へ戻っていった。いずこからともなくお付きの尚宮が現れ後を追ってゆく。会話の邪魔にならないように眼の届かない場所に控えていたのだろう。あれは清国から付いてきたという乳母だ。




 セリョンは黙って華嬪の小柄な後ろ姿を見送った。
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