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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第32章 清浄華(しょうじょうか)
 医官は華嬪の細い手首に針を打っている最中だ。英宗は紅い官服に白い前掛け姿の医官に問うた。



「華嬪の具合はどうだ?」



「―」



 昼過ぎに倒れた華嬪は意識がないまま、眠り続けている。医学の知識がない英宗にも、彼女の状態が予断を許さないものであるのは判った。
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