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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第32章 清浄華(しょうじょうか)
 王室の秘宝ともいうべき陶磁器を披露したあの日、華嬪が倒れた。黄尚宮によれば、華嬪は前の夜、戸外で帰らぬ王を待ち続けた。それが体調を崩すきっかけになったのは疑いようもなかった。




「朕がいなかったのだから、帰れば良かったし、そもそも何ゆえ深夜に訪ねてきたのか」
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