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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第4章 発覚
 母は帰宅の遅いセリョンを案じたらしい。セリョンが口を開こうとしたのと、母が言葉を発したのはほぼ同時だった。




―セリョン、私がお前を妓生にしなかった理由を判っているだろうね?



―はい。





 頷く娘を見て、女将はまた息をついた。今度の溜息は先刻より更に深かった。
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