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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第4章 発覚

セリョンは言葉を失った。女将は言い含めるように言った。
―おっかさんの言うことの意味が判るだろうね。お前は賢い子だ、セリョン。
女将は小さく首を振った。
―確かに良い男だ。うちの見世の妓生たちまでもがあの男に今やすっかりのぼせ上がっちまってる有り様だからね。女はああいう翳のある男には弱いのさ。何か謎めいているような気がしてね。見栄えだけじゃなくて、腕っ節も相当立つ。だけど、ああいう類の男は、底が知れなさすぎて危険すぎる。
―おっかさんの言うことの意味が判るだろうね。お前は賢い子だ、セリョン。
女将は小さく首を振った。
―確かに良い男だ。うちの見世の妓生たちまでもがあの男に今やすっかりのぼせ上がっちまってる有り様だからね。女はああいう翳のある男には弱いのさ。何か謎めいているような気がしてね。見栄えだけじゃなくて、腕っ節も相当立つ。だけど、ああいう類の男は、底が知れなさすぎて危険すぎる。

