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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第32章 清浄華(しょうじょうか)
 池面に浮かぶ花の色はピンク、純白、鮮やかな紅と様々である。中には真白にほんのりと紅が混じった美しい色合いのものもあり、華嬪はひとめ見るなり、歓びの声を上げた。





 華嬪は歩くだけの体力がないため、内官たちが担いだ輿に乗ってここまで移動し、二人の尚宮たちに支えられて四阿の奥部―椅子にやっとのことで腰を下ろしたのだ。
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