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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第32章 清浄華(しょうじょうか)
―あなたを嫌いになれるはずがない。




 たとえ、どのような試練が降りかかろうとも、彼への想いは消えなかった。




 いっそ嫌いになれたら、楽だったろう。彼が華嬪をその腕に抱いて眠っていると思いつつ、独り眠れぬ夜を過ごしていた時、彼への愛想も未練も尽き果てれば、あんなにも苦しまずに済んだ。
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