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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第37章 訪問者
 セリョンは袖から薄紅色の巾着(チユモニ)を取り出し、店主に渡した。



「おじさん(アデユツシ)、お願いがあるの」



「へ、へえ、何でしょう?」



 戸惑いながら訊ねた男に、セリョンは続けた。
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