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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第37章 訪問者
「はい、どうぞ」




 いそいそとまた蒸し鶏をひと箸むしり、公望の飯椀に乗せる。



「優しい娘だ」




 公望は眼許に刻まれた皺をいっそう深くし、美味いと連呼しながら蒸し鶏を食べた。
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