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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第4章 発覚
 飾り棚の上には、複雑な文様を一面に刻み込まれた青磁の壺やギヤマンと思しき優雅な鶴首の酒器まであった。





 となれば、導き出される応えは一つ、ここはかなり羽振りの良い者の屋敷ではないかということだ。少なくとも、自分を攫ったのは身分と金のある者と考えて良いだろう。
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