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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第38章 火焔と蝶
 セリョンはハッとした。普段、閨を共にした翌日、中宮殿に来たことがない王が訪ねてきた。何故なのか深く考えてもみなかったけれど、ムミョンはどうやらセリョンを案じてくれたらしい。




「ありがとう」




 彼は昔から今もずっと優しい。セリョンが心から礼を言うと、彼は紅くなった。
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