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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第38章 火焔と蝶
 英宗は思案げに眼を伏せた。




「領相が華嬪の侍医を呼ぶことにあれほどまでに強硬に反対した裏には、もしや積もる憎しみもあったのやもしれぬな」




 内禁衛は王の呟きに相槌を打つでもなく、静かに佇んでいる。第一、内禁衛将はあの日のパク・スジンと英宗のやり取りは知らないのだ。
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