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第39章 二人の王者

「未来のある若者が凶刃に倒れ、役にも立たぬ老いぼれが助かった。皮肉なことだ。済まぬ、セリョン。朕も若ければもっと危険を早くに察知した。それができなかったとしても矢を交わす程度のことはできたと思うのだが」




　皇帝がセリョンを見つめる。




「そなたは朝鮮王ではなく朕に矢が当たれば良かったと思っているのであろうな」