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向日葵の姫君~王女の結婚~(「寵愛」第三部」)
第39章 二人の王者

セリョンは皇帝の瞳を真っすぐに見た。
「何故なら、私は今、あなたさまと清の皇帝ではなく、一人の人間として相対しているからです。陛下、人としての価値、生命の重さには身分の高低や、その人が何者であるかなど関係ないと私は思うのです。今、陛下はご自身が価値のない年寄りだと仰せでしたが、陛下が皇帝であるかないかとは関係ないところで、陛下の大勢のご家族は皆様、陛下のご無事を何より願われておいでだとお察しします。それゆえ、哀しいことをおっしゃって欲しくないと思いました」
「何故なら、私は今、あなたさまと清の皇帝ではなく、一人の人間として相対しているからです。陛下、人としての価値、生命の重さには身分の高低や、その人が何者であるかなど関係ないと私は思うのです。今、陛下はご自身が価値のない年寄りだと仰せでしたが、陛下が皇帝であるかないかとは関係ないところで、陛下の大勢のご家族は皆様、陛下のご無事を何より願われておいでだとお察しします。それゆえ、哀しいことをおっしゃって欲しくないと思いました」

